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2008年05月28日

in 糸魚川某河口

以前、シーバスを初めて釣り上げてから早いものでもう2年になる。

最近では生意気にもちょっとセコイ作戦を立てるようになり、ボーズは
少なくなったものの、以前のようにストイック(アホみたい)にシーバスだけを
狙い続ける事もしなくなった。

なんて言ったらいいか、初めて釣れた時の印象で

「シーバスってある程度喰い気のある個体が寄ってきてさえいれば、実はスゲー簡単に釣れるんじゃ・・・・」
「あんまり喰い気の無い個体のスイッチを入れるような技術は自分には無理←これは間違い無し」
「って事はボチボチ振ってみてアタリ無し→釣れ率超低 って事では?」

なんて事を考えてしまうわけです。
そしてあっという間に集中力が切れる・・と。

撒き餌をしてポイントを作っていくような釣りは、時間経過とともに釣れる率も上がっていくけど、
ルアーは・・・投げりゃ投げるほど魚に見切られて行くというかタラ~
ま、あまり粘るのは得策とは言えない釣りだと思えたわけです。


5月も下旬、久々に単独で釣りへ出掛けられるチャンス到来!
何を狙おうかなぁ~と思いつつ、家族にリサーチ。

Q.今まで私が釣ってきた魚の中で「もう一度食べたい!」度が高い魚は何ですか?
A.え?シーバス←きっぱり

・・・・・マジっすか。
再びアレをやれと。
あてもなくポイントをうろつき、途方も無い回数ルアーを投げまくるアレ。
闇夜の海岸で常夜灯を求めて右往左往するアレ。
トップガイドにラインが絡んだままフルキャストして、あっという間にお気に入りのルアーがテイクオフするアレ。
その後めんどくさくなり、リーダー無しのルアー直結で第2便をテイクオフさせてしまうアレ。
沖の沈み根としばらく本気のやり取りをしてしまうアレ。
安物のウェーダーが蒸れ蒸れのアレ。
ヨタ波を頭からかぶって潮まみれになるアレ。
人から「何を釣ってるんですか?」と聞かれても「鱸です」とは釣れな過ぎて答えられないアレ。
シーバス狙いってホントにつらい思い出ばかりタラ~


でも、もう一度シーバスを釣り上げてみたい気持ちが無くなったわけじゃない。
あの手応え、できるならもっとサイズの大きいシーバスを掛けてみたい。
「シーバス」じゃなくて「鱸」を釣ってみたい。
でもやるなら中途半端じゃ掛からないだろうし、上げられないかもしれないし、
夜が中心の釣りだけに危険もある。
ん~・・・・・・
・・・・・・
・・・
・・

・・・・ZZZzzzzz・・・・

・・・・決めた。
鱸サイズの1尾を真面目に狙う!

そんな経緯で気合も新たに出漁。
でっかいルアーをポケットに詰め込んで海へ向かったのでした。


前夜PM22時第1ポイントへ到着。
このポイントを1時間と決めて打つことにした。
川はまだ雪代で増水中。
泥濁りじゃ望みが無さそうなので、
流れ込みから少し離れて常夜灯を目指す。
波1m未満。南風。
ルアーはまぁまぁ投げられる感じ。ミノー振るのはホント久しぶりだ。
ライントラブルは避けたいので丁寧に投げて行く。
この辺だろうな・・・という場所をピンポイントで探ったが
一つもアタリが出ないまま1時間終了。
次、次。

第2ポイントも常夜灯がらみの河口。結構有名なポイントだ。
でもアングラー不在。
時間は23時半。ここでも1時間集中。
谷を抜ける南風に乗せてロングキャストで探る。
ここの川も増水中。
本流からは離れて真水が砂利から染み出す辺りが良さそう・・・に見える。
でも第1ポイントより波が強くなってきたような・・・・。
久々の夜釣りのせいか波が怖い。
きっとこの位の波っ気はシバス釣りにとっては好条件のはず。
とか何とか考えながら、あれこれ試してみるもあっさりノーヒット。
ちぎれた海草と、ホタールのタマーゴらしきもののみがルアーに・・・・
いやな予感ダウン

すべてをリセットして一度仮眠を取り、朝マズに賭ける。
作戦開始は3時半。眠い目をこすりながらウェーダーにライジャケといそいそ準備をしていると
色黒パンダが横付けされた。
「おはようございます~」←笑顔で
「釣りですか?」
「はい~」
「何が釣れるんですか?」の問いに
「多分何も釣れませんチョキ」と答えたくなるのをグッとこらえて
「鱸です」
なんて強気な発言で応酬。
いえいえ、パトロールご苦労様です。(マジで)
こうやってPCが定期的に巡回してくれてるおかげで安心して仮眠が取れたり、
車を置いて海へ出られるのです。
釣れたら糸魚川警察署まで見せに行かねば・・・・

ロッドを片手に再び第2ポイント。
あえて場所は変えずに勝負。
ちょうど東の空がわずかに白み始める頃、キャスト開始。
波が昨晩より高くなっている。いや、波高はちょっとだけ高くなり、
波足が伸びてきている。いくら明るくなるとはいえ、怖い思いをするのは
嫌なので昨晩よりさらに3~4歩下がってキャスト。
う~ん、ポイントに届いているのかな??
狙いはやっぱり流れ込み本流から離れた真水の染み出しポイント。
だんだん明るくなるにつれて海面が見えてくると、ちょうど真ん前に
流れ出し本流と沖からの潮と岸の払い出しがぶつかってくるくる回っているようなポイント発見!!
・・・しかもよく見るとたま~にベイトが跳ねてる!
ここだ。ここしかない!!
そう決めてルアーを変えながら攻め続けて行くと、突然「バチッ」の嫌~な音。
あ~ライントラブルだ・・・やってしまった。
トラブル防止の為にナイロン使ってるのにまだトラブるって・・・・ド下手。反省。
でもマズメのゴールデンタイムにリーダーなんか結んでいられないので予備のスプールを
取り出す。ピンクファイヤー16lb!久々の登場ですごく不安。

そんなこんなでごそごそしてると、隣にオールドタイマーのアングラー氏が
やって来た。挨拶とお決まりの「何か当たりました?」のインタビューを受ける。
素直に現況を白状すると、「波が大きいね~」と言いながら少し離れてジグを投げ出した。
長靴のみで大丈夫??
でもあっちの方が釣れそ~と思いながらもキャスト再開。

しか~し!ものの数分も経たない内に沖で膨らんだ海面がこちらへ接近!
今日イチのヨタ波が押し寄せたビックリ
「やべっ」と思いすぐさま下がったダッシュが、腰下まで入水。
お隣さんは逃げたのに膝上までぐっちょり。可哀想にブーツ浸水だよ・・・。
「これじゃダメだね~」と言いながら引き上げてしまった。寒そうだ・・海は厳しい。

状況はキツくても、今さら場所を動けないので
さらに下がってキャスト再開。
相変わらずゴミが多いが、ベイトもいる。
ベイトが居ると思われる先までなんとかギリでキャストして引いてみる。
と・・・「ゴッ!」
おお!!当たった!いや、ベイトじゃ無かった、多分。今のは!
コツン当たりじゃなくて「ゴッ!」だった!!
かなり明るくなって時間は4時半。チャンスタイムが来たかもしれない。

ここからは否応にも集中してキャスト。
眠気はさっきのアタリで全部飛んだ。
あの辺りにルアーを落としてあのコースを通して・・・といつになく考えた。
波打ち際のすぐ先、大きめの石がいくつもある辺りでルアーが砕けた波に揉まれると
石に挟まりそうでちょっと気を付けていた。

ビシッっと決まった1投、ベイトの群れの脇を抜けて払い出しをトロトロと巻いてくると、
砕けかかった波にルアーが乗る格好で波打ち際のゴロタ石ゾーンにダイブガーン
ああ~もうルアーロストは勘弁と思いながら巻き上げると無常にもラインにテンションが・・・・・
やっちゃった・・・・
根掛かり・・・・・ん?

・・・・グググンッ!!!バシャバシャ~
おおう!!ヒットだ!!根掛かりじゃないっ、掛けたっ!
獲物はすぐそこ!目と鼻の先。波が引くと石の中に魚体が半分見えた。
来たぞぉーーー!!!
す、鱸だぁー!!

やっべどうしよう!!
魚がいる場所が浅すぎてやり取りにならない。
魚体が座礁気味のせいでリールを巻くにも巻けない。
波が引いたままなら手で押さえ込みに行けるけど、当然すぐ波は来る。
激しく頭を振って応戦する相手が見えているのに良い手が浮かばな~い。
こんな時に限ってラインはPE。ロッドにゴンゴン衝撃が伝わる。ドラグも鳴る。
しかもヤツは元気いっぱい
ああ、どうしようウワーン
このままだと絶対バラす!!もう軽いパニック状態・・・

その時、何故か竿のしなり具合を目で追って確認した。
と、同時に閃いた。このまま岸へ駆け上がってしまおうか・・・・波と同時ならうまく行くか!?
次の波が崩れたのと同時にロッドを両手でしっかり握り、海と反対方向を向いて石の上を飛んだ。
振り返って確認すると浜の上に魚体発見!!!
普段は大事に×2しているタックルを放り出してダッシュ!!ダッシュ
おっしゃ~午前4時45分身柄確保!!マジで鱸だぁ!!!!

in 糸魚川某河口

シーバス 70cm 3.5kg 
(DAIKO PREMIERE BROS 1002ML SHIMANO 06'BIOMASTER 3000 FIRELINE 16lb+30lbフロロ電車結び)

つ、釣れちゃったヨ~!!
なんて運が良いんだ、俺!
測るとキッカリ70cm。これは鱸って呼んでも良いのか?良いの!?
超強引なやり取りだったけど、バラさなかったのは奇跡キラキラ
しかし・・70cmの鱸ってこんなにデカいんだ・・重いし・・・90とか絶対無理だ。。。

その後は集中力切れで即納竿。
およそ2年振りとなるシーバスとの勝負、ギリギリ白星を拾って
ずーっとニヤニヤしながら家路に着いたのでした。







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Posted by イエティ at 23:59│Comments(0)釣行記録
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